2026.05.21 療育コラム

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【TODAY東和田】先手で支援する

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事業所に通う年中のナツくん(仮名)についてご紹介します。

ナツくんは笑顔がとても素敵で良く笑うお子さんです。言葉が少しあり、こちらからの簡単な指示に応じてくれます。乗り物や動物など様々なことに興味があり、パズルやブロックなどの立体構成もまずまずできます。独自のアイデアで、おもちゃをそう使うのか!と感心するような場面も見られます。そうした発達の様子に比べて、言語発達の部分の遅れが目立つお子さんです。自閉スペクトラム症と知的発達の遅れを指摘されています。

 

ナツくんは、玄関で靴のまま事業所の室内に入ってしまう事がよくありました。また、洗面台では手洗いの途中からシンクに手をつけて水遊びが始まってしまう事がよくありました。いずれの行動でも、それらが起きてから『靴脱いで!』などと職員が声掛けをして、通常すべき行動に引き戻すという、事後対応がよくされていましたが、不適切な行動(靴のまま室内に入る、手洗い中に水遊びをする)は減ることがありませんでした。

ナツくん以外でも、このような光景がご家庭ではよくあるのではないでしょうか?不適切な行動が起きてから引き戻されたりすると、お子さんもそれに反応して怒りの表現として泣いたり、大声をだしたり、物を投げたりという行動が出てしまうことも見られます。では、どうしたらいいのでしょう?

ナツくんの場合は、常にそれが起きるのがわかっています。であれば、靴のまま室内に入る前に進路をブロックします。進路に手を差し出すか、大人の体で通れないように塞ぎます。ここで、本人の手を引っ張らない方が、怒りの反応は起きない場合が多いです。そのまま靴を脱ぐ行動の第1段階。つまり玄関上がり框に腰掛けるという動作にさりげなく誘導します。それでも靴を脱ぐ行動が始まらないのであれば、靴を指差す視覚的補助や、本人の手をさりげなく靴の方向に誘導する身体的補助を入れます。ナツくんの場合はたいていここからは靴を脱ぐ行動ができます。毎回必ず靴を脱ぐタイミングでは、100%靴のまま室内に入る行動を起こさせないように粘り強く支援していくと、徐々に補助は少なくても靴が脱げる様になっていきます。一度入れた補助は外すことをはじめから想定して、少しずつ減らしていきます。

現在はナツくんは自分で靴を脱いでいます。

あれもこれも後手にまわっている・・・。どれも改善がない・・・。それだと積みあがっていく物がなく、「ああ、この子には無理なんだ」というあきらめの感情が湧いてくるかもしれません。

これだけは毎回できるように支援しよう。と改善を目指すターゲットをしぼって、しっかり連続して支援していくと意外とお子さんの行動は変わっていきます。その積み上げは1年後、3年後と大きな差をうみます。

 

ナツくんの手洗いも、観察するとたいてい①蛇口をひらく→②石鹸をてにとる→③流水の下に手をかざす→④水遊び! の順に行動が連鎖します。そこで、③のあとから身体的な補助を入れて④手をこすり合わせて⑤蛇口をしめる⑥ペーパーを取る流れへと誘導します。ペーパーを取って以降はいつも1人でできるので、ここは身体的支援はいれません。徐々に、手をこすり合わせて蛇口の方に手を少し動かすとその後の行動が正しくされるようになり、補助を軽くしていく事ができていきます。

 

今回はナツくんの場合をご紹介しました。しかし、お子さんは1人1人同じ診断名であっても様子がことなり、しっくりくる支援も違うと感じます。

ぜひ一緒に、いまできそうなことに取り組んでみましょう。

 

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