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赤ちゃんでは、よく喃語という何を言っているかわからない発声を盛んに繰り返す時期があります。大人は何か話が通じているかのように、「そうなの」「うん」などと言ってそれにこたえることが自然と多くあります。
しかし、発達障害(発達神経症)、知的障害をもつお子さんでは、これに近い状態が何年も続く事があります。3歳を超えても、意味のある言葉が非常に少ないとなると、この意味の分からない言葉に大人は徐々に反応しないことが多くなっていきます。反応してみてもお子さんからさらに反応が返ってこなかったり、特に自閉スペクトラム症をあわせもっていると、発声が人に向かっているというよりも発声する感覚を1人で楽しんでいるという場合も多くなり、大人は反応することに意味を感じにくくなっていきます。これは当然のことです。
または、沢山言葉を発しているけれど非常に不明瞭で意味が理解しにくいというような場合も同じです。意味のよくわからない言葉に付き合って反応し続ける事は生活の中では、大人にとって非常に大変で、疲れることでもあるからです。
子どもにとっては、発声しても、話しても大人から反応が返ってこない、非常に弱い反応だけが繰り返されると、発声や発話が減少していってしまいます。これは非常にもったいないことです。
言葉を非常によく覚えるお子さんたちは、ほとんど1日中しゃべっているという時期があります。その多くは、何かを要求する目的よりも情報を共有する目的の言語がほとんどです。「ワンワン(犬がいるよ)」「きれー(お花がきれいだね)」「でんき(でんきがついたね)」といった具合です。この情報を共有する目的の言語は、相手から反応がある、共感が得られることで強化されます。情報を共有する目的で話し、相手からの共感を嬉しいと感じる段階までいくと、子どもはしゃべり続け、言語数は爆発的にのびていきます。

全く意味のある発語が1つもないお子さんで、発声はあるお子さんであれば、3歳くらいまではちょっと努力してお子さんの発声に意味があるかのように、お子さんと全く同じ発声で返し続けることには効果があるかもしれません。専門的には逆模倣といいます。お子さんが「おう」と言ったら「おう」と返すだけですが、模倣されていることに気が付き始めると、それが楽しくなります。その延長で逆に模倣することも増えていくことがあります。もし、大人の音声の模倣をするようになったら、それは非常に大きな成果です。そうして言葉を覚えていくのですから。
意味のある言葉が出ているが、言葉数は少ないというお子さんの場合は、もっと先まで5歳を超えても反応し続けることをお勧めします。話すといいことがある=相手が反応してくれるという経験を積み重ね続けることで、話す行動は増え続けていきます。表現が難しい場合は大人がモデルを示してサポートもするといいかもしれません。擬音で話している言葉を置き換えるモデルも有効です。ただし、お子さんの言った言葉は否定はしません。
お子さん「ウ~ウ~カンカン」
大人「そうだね!消防車がいるね」
という具合です。
日々の生活の中で、決して楽ではないですが、長期的にみると大きな意味があるかもしれません。
お子さん1人1人で状態も異なりますので、詳しくは、個別に当事業所にお声がけ下さい。
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