閲覧ありがとうございます。
言葉を覚えることと、指差しについてふれたいと思います。
多くのお子さんでは、さかんに指差しで取って欲しいもの、名前を言って欲しいもの、大人に気づいてほしいものなどを指す時期があります。そして、物と大人の顔を交互に見ます。すると、たいていの場合は大人が子どもの意図を察して、「○○ね」や、「○○がほしいのね」などと言って物を渡したり、その名前を言ったりします。
この時、指さしの先が何を指しているのか。
そのタイミングで大人が言った言葉は、何を指して発せられているのか。
こうしたイメージを自然と持つことができていると思われます。
結果、そうかあれは”くるま”というのだと認識され、名称を覚えていく事ができます。
しかし、一部のお子さん、特に自閉スペクトラム症の傾向があるお子さんでは、大人の言葉が何を指して発せられているのかをイメージしにくいことがあります。大人が指差しをして「車がほしいの?」などと声をかかける場面でも、大人の指と言葉が示している物・方向性がイメージ出来ていない場合があります。多動である場合はなおのこと、大人と同じものに注目する事が難しいかもしれません。
まだ、指差し、言葉が出ないという場合には、お子さんが手を伸ばして欲しがっている時に、渡す直前でいったんとめて、「くるま」と言ってから渡します。欲しい時は確実にお子さんの注意がその物に向いているからです。ただし、お子さんが怒るほど待たせるのはお勧めしません。
お子さんが何を欲しいかわかるように、また欲しいけれどすぐには取れないようにする工夫も同時にすると、こうした関わりがしやすいです。
お子さんが見えるけれど、ちょっと手が届かない棚に置く。
ネット状のバックに入れて、透けて見えるけれど取れないようにして持ち歩く。
透明の蓋つき容器など、お子さんが見えるけれど自力では開けられない箱に物を入れる。
などの工夫をするとお子さんは手を伸ばしますが、自力ではとれません。
その時に名称を言ってあげるという具合です。
模倣ができるようになっていれば、次のような誘導でお子さんが自力で”くるま”と言えた瞬間にくるまを渡すようにします。
大人「何がほしい? くるま」
子ども「くるま」
大人「何がほしい?」
子ども「くるま」
言葉が出ない状態には、言われた言葉(受動言語)は理解しているけれど、言いたいこと(表出言語)は言えないなど、お子さんによって様々です。それぞれのお子さんの状態についての詳しい説明は、実際にお子さんと関わりのある専門家に求めることをお勧めします。
詳しくは、個別に当事業所にお声がけ下さい。
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