2025.08.23 療育コラム

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【TODAY東和田】遊びながら発達を促す2

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前回、遊びの中で発達を促す事について、JASPERのご紹介とともに少し触れました。

今日は、遊びの中で、お子さんの様子がちょっと変わる瞬間を、あるお子さんの実際の様子を通してご紹介したいと思います。

サトくん(仮名)は、自閉スペクトラム症のある、3歳の男の子です。

サトくんは人が好きですが、まだおもちゃや場を共有して、一緒に遊ぶことが難しいです。そんなサト君は、自分のテーブルの上に、スロープトイを偶然にも逆さまにして遊んでいました。逆さまなので、走らせた車は坂道を飛び出し、テーブルの外に落ちています。

サト君はまだ、言葉を持っていません。

職員はいくつかある車のうち1つをとって、「いいね!」と言って同じように車を滑り落とし、「落ちた!」と声をかけます。サト君はまだ言葉を持っていないので、職員がかける声掛けも単語が中心、最大でも2語文に抑えます。

最初は、サト君は車を取られたとばかりに取り返しにきます。視線は合いません。取れない位置にくるまは保持しますが、手を延ばすことを要求のサインととらえ、「車」と言って渡します。サト君が車を滑り落とすと、職員も落とす。サト君が車を別のスロープに走らせると、職員もまた他の車を見つけて真似をします。

この時点では、サト君にとって職員は自分の遊びを邪魔しに来る存在かもしれません。

しかし、暫くすると、サト君は職員が自分の真似をしていることにどうやら気づきます。「落ちた!」の度に職員と視線があい、笑うようになります。

大人が子どもの遊びの真似をするのは、その行為をもっとするように促す事になります。(なので、むやみにおもちゃを床に打ち付けるなど、あまりして欲しくない行為は真似しません!)

そして、ちょっと遊びにあきてきた様子が見られるタイミングで、職員は机の縁を道に見立てて、「ブー」っと言いながら車を走らせてみます。

サト君は笑って真似をして走らせます。

サト君がおもちゃと場を共有して遊べた瞬間です。

解説が無ければ、ただ遊んでいるようにしか見えないでしょう。でも、視線が合い、他者と意図を共有して楽しむ事が難しいお子さんにとっては大きな進歩と考えます。

 

お子さんは、どんなふうに関りを持ちながら遊ぶことができるでしょうか。

 

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