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いよいよ寒くなってきました!
この時期、毎年何人かの保護者様から「上着を着てくれません」と伺います。本日もお二人いらっしゃいました。
ずっと、出掛ける直前に何か着るという習慣がない季節を過ごしてきましたからね。お子さんからすると、”なんで着るの?!”という感じでしょうか。
もちろん、保護者様は寒いのにかわいそう、体調を崩さないかしら・・・と色々ご心配ですよね。
ただし、寒いからと言ってそう簡単に体調を崩す事はありません。体温が低下してくるほどに長い時間寒い場所にいるような場合は別です。特に風が強い条件で危険はあります。しかし、この時期の一般的な活動で、1時間程度の散歩や公園で動いているのであれば、そんなにすぐに体温が低下する事はありません。手足が冷たいのは、むしろ体の中心の体温を保持するために末梢血管の血流が少なくなっているので当然の反応です。 汗をかいた状態で衣服や皮膚が湿ったままいると、その後長時間にわたり体温が低下してしまう可能性があります。なので、運動量が多く汗をかきやすい幼児のうちは、大人よりも少し薄着くらいでちょうどよいです。
まずは落ち着いて対応しましょう。
その上で、でも着て欲しい場合にどうするか考えてみましょう。
成長発達段階によって対応は少し違ってきます。
①言葉のやり取りはできる。自分の意思を強く主張したい様子があるお子さんの場合
このようなお子さんでは、上着が嫌だと言ったら一旦はそのまま出かけましょう。本人が寒いと言ったら上着を出せばよいでしょう。
記憶がよい、かなり発達がすすんだお子さんであれば、寒いまま帰宅し、「寒かったね。今度は上着を着ようね」と言っても良いでしょう。
また、例えば車に乗りたい、車から降りたいなど、なにかしら、本人からの要求があった場面で、「わかったよ。じゃあ、上着を着たらね」と言って上着を差し出すと、すんなりと来てくれることもよくあります。この場合、自分の要求が通ると感じる肯定的な声掛けの方が受け入れがよいです。同じ意味でも「ダメだよ!上着着ないと車乗れないよ!」といった感じになるとうまくはいかないでしょう。
➁肌触り、感触、音など、嫌いな要素がないかを考える
ジャンパーのカサカサとする音、裏起毛の肌触りなど、感覚の感じ方に個性が強いお子さんでは、そういうものが原因となって嫌がっている場合もあります。
この場合は、上着そのものを工夫することで改善するかもしれませんので、検討してみましょう。
③上着を着たら、すぐに(できたら1秒以内)に良い事が起きる設定をする
でかけるときに嫌がるお子さんと格闘しながら上着を着せても、その直後にお子さんになにか良い事は起きるでしょうか?
上着を着たら、すぐに良いことが起きると上着を着るという行動は起きやすくなります。どんなことがありえるか、例を考えてみましょう。
・寒いところにしばらくいてから、カイロなどで温めておいた上着を着ると、自然と暖かさが心地よいと感じる
・上着を着たら車のドアを開けてもらえて好きな公園ですぐに遊べる
・上着を着たらすぐに、ラムネなどのご褒美をもらえる
お子さんによって、好みが違いますので適宜工夫して、上着を着る事と天秤にかけても嬉しいご褒美となっている必要があります。
着たら、今度は脱がないなんてこともありますね・・・・
上着問題を適宜調整する事には、難しさがありますね。
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