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お子さんにに指示などを伝える際は、CCQでというのを聞いたことがあるでしょうか。
厚生労働省が作成しているペアレントトレーニング用の資料などにも記載されていて、療育の現場ではよく言われる事です。
お子さんに指示などを伝える際は・・・
Calm:穏やかに、Close:近づいて、Quiet:落ち着いた声で
という頭文字を取って、CCQです。
指示の時だけでなく、つい怒りたくなるような場面でも使えることがあります。
ある女の子の事例です。4歳、さきちゃん(仮名)です。
さきちゃんは、たくさんの言葉が出ていますが、言葉の理解は不十分なところがたくさんあり、同年代のお子さんとルールのある遊びではうまく遊べないことが多いです。
言いたいことも、特に感情が高ぶってくると思うようにしゃべれないようです。
そうなると、他のお子さんとの遊びの中でついつい手が出てしまう事があります。お子さん同士の喧嘩では、必ずどちらが悪いという事もないので、すぐには大人が間に入る事はしませんが、これは危険という行為については注意をしなければなりません。
しかし、自分の行動を客観的に見返すことが得意でないさきちゃん。
そして、怒られる経験も多いのでしょう。
大人が「さきちゃん、お話あるよ」とCCQで話しかけても、
『やーだよ。しないしない!お話ししないよ!』と言って逃げてしまいます。
諦めずにCCQで話しかけます。
そして、大人が怒らない様子を見て、やっとさきちゃんは大人の顔を見てくれました。そこで、「○○ちゃんを、押しちゃったね。先生見ちゃった。でもね、さきちゃんはお話し上手にできるから、落ち着いてお話ししようか。なんて言えばよかったかな?」
『・・・やだよって言えばよかった』
「そうだね!そうそう!今度はやだよって言おう!」
そんなやりとりがありました。
叱る方略で近づくと、叱りが弱ければ反発してしまうさきちゃんです。
はっきりと怒った口調にしたくなりますが、叱りは、叱る人がいなくなると元に戻りやすいですし、叱りは徐々に強くしていかないと効かなくなる傾向があります。
それでも、大人は強く叱ったらいう事を聞いてくれたという経験から、成功体験と感じて、ついつい叱ることを繰り返してしまいがちです。
自分の行動を客観的に見る事が苦手な上、繰り返し怒られると自己肯定感は下がっていきます。大人は怒られて当然と思うような行動の多いお子さんでも「自分ばかりが怒られる」と感じるお子さん達もいます。
CCQで話をして、最後はどうすれば良かったのか一緒に答えを出せたら褒めて終わる。そうすると、自分はやっぱり駄目なんだという思いをしなくて済むかもしれません。
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