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当事業所では、4月以降に新しい職員を迎えました。すでに幼児の支援に関わってきた経験のある職員も含まれています。
経験があってもなくても、できるだけ事業所として同じような考えで支援をしていきたいです。
そこで、会社全体研修に加えて、実際に事業所で働きながら、事業所独自の実践研修も実施しています。
そこで、職員は自己チェックリストを使いますが、その1番にくる項目がこれです。
「1.お子さんに声をかけることを我慢できたことがありましたか?」
通常の保育園、幼稚園よりもかなり手厚く職員が配置されるのが児童発達支援事業所です。
そして、お子さん達は色々な事情で、いまするべきことがなかなか始められなかったり、集団全体に出された指示とは関係ないことが気になってしまったりするお子さんたちです。
すると、職員はついつい「先生の方、見て」「靴、もってきて」「カバンしめて」などなど・・・・言葉での促しが多くなってしまいます。
なぜ、この大人の声掛けを抑える必要があるのでしょう?
普段の生活の中でも、同じ理由で大人の声掛けを抑えた方がよい場面が多くありますので考えてみましょう。
実際、場面やお子さんによって理由はいくつもあるのですが、代表的な物をあげるとこんな感じです。
①自分から動こうとしているかもしれません。
自分から動いて褒められた。自分から必要なことを済ませたら、すぐに楽しい遊びができた。こうしたことで、自分からその行動をすることが定着していきます(強化されていきます)。
大人はついつい、できない時に促しして、「やっとできたの?」とでも言いたいような表情をしてしまいがちです。
良い行動が起きるのを無言で少し待つと、お子さんはできることもたくさんあります。
②声をかけるから、注目するから、必要な行動が始まらないのかもしれません。
大人からの促しや、視線などは、お子さんがしゃべったり、遊んでもらおうとふざけて見たりする思わぬ行動を強めていることがよくあります。
やって欲しい事があれば、それ以外の刺激を抑えて、「○○したら、遊ぼうね」とだけ言って、視線を向けず、無言で待っていると、必要な行動を始めてくれることも多いです。
③日常生活の多くの動作は、声掛けの促し以外の支援の方が有効です。
皆さんは、入浴の時、自分がドアをあけてから次にする行動は何か思い出せますか?
言葉で思い出すより、場面を思い出したり、手を動かしてみるほうが思い出せませんか? こうした動作の手続き記憶は、言葉で覚えているわけではないですね。
例えば、荷物をロッカーにしまう動作で「カバン、あけて」「お弁当、だして」「水筒、しまって」などとすべてを口頭で説明していても、なかなか動作が定着せず、結局いつまでも口頭指示を控えられないとなることがあります。
それよりも、だまって指さしだったり、軽く肘のあたりから誘導して手を動かしたりする方が、すべきことが自分から分かって行動が定着しやすいお子さんがあります。
みなさんも、声を掛けない方がいいかもしれない場面もぜひ考えてみてくださいね。
詳しくは、個別に当事業所にお声がけ下さい。
お子さまについて、心配事、ご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
見学、体験も随時行っております。ぜひ気軽に足をお運びください。
お問い合わせは、電話 026-219-6045
もしくは当ホームページお問い合わせよりお願い致します。