2025.11.19 療育コラム

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【TODAY古正寺】座位保持の難しいお子様への対応

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💡 おうちでできる工夫:座位保持の難しいお子様への言葉かけと介助
このコラムでは、座位を保つことが難しいお子様の保護者の方々へ、
日々の生活の中で取り入れやすい言葉かけや介助の工夫を、言語聴覚士(ST)
の視点からご紹介します。
姿勢と「聞く」「話す」といったコミュニケーションの発達は深く関係しています。
🗣️ 落ち着いて聞くための「言葉かけ」の工夫
お子様が体を支えることにエネルギーを使っていると、話を聞くことに集中するのが
難しくなります。
・短い言葉で伝える:長い指示や説明は理解の負担になります。「○○して」など、
短い言葉で、区切りながら伝えましょう。
・触覚を促す言葉かけ:言葉だけでなく、優しく体に触れながら声かけをすることで、
お子様は安心し、注意を向けやすくなります。例えば、「○○ちゃん、こっちだよ」
と肩に手を添えるなどです。
 ・「今から」を伝える:活動の切り替え前に「今から○○するよ」と予告することで、
心の準備ができ、落ち着いて次の行動に移りやすくなります。
🤝 コミュニケーションを促す「介助」の工夫
安定した姿勢は、落ち着いて周囲の音や人の顔に注意を向け、発語や手の操作を
することにつながります。
1. 安定した「座り方」の工夫
安定して座れることは、呼吸や発声にも良い影響を与え、聞く・話すための土台になり
ます。
・足の裏をしっかりつける:足の裏全体が床や台にしっかりついていると、体が安定
し、余計な力が入るのを防げます。
・背中を支える:椅子の背もたれにタオルやクッションを入れ、背中と椅子の間に
隙間ができないように支えることで、体のぐらつきが減ります。
・体幹を前傾させる:食事や遊びの際には、テーブルに軽く肘をつくなど、少し前
のめりの姿勢の方が安定して手を使えたり、顔を上げやすくなったりするお子様も
います。
2. 目線の高さを合わせる
・床座りでの工夫:お子様が床に座っている場合、保護者の方も目線を下げて話し
かけましょう。目線が合うことで、言葉が届きやすく、コミュニケーションが取り
やすくなります。
・テーブルでの工夫:話しかける時は、お子様の顔の正面から、ゆっくりと話すよう
に心がけましょう。
💖 大切なのは「できた」を伝えること
少しでも長く座れた、言葉を聞いて反応できたなど、「できたこと」を具体的に褒め
ることで、お子様は自信を持ち、次の意欲につながります。
「座っていてすごいね」「よく聞けたね」と、努力を認める言葉をたくさんかけて
あげてください。これらの小さな積み重ねが、お子様のコミュニケーション力の
向上を支える土台となります。
お子様の発達に関するご相談は、いつでも事業所の職員にお声かけください。

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